『外厩ブラックボックス馬券術』の真実

では外厩ブラックボックス馬券術をレビューしていきます。

この競馬本は、2004年に導入された調教師のメリット制とともに、
現在の競馬界に大きな影響を持つようになった、外厩施設について書かれた書籍です。

メリット制とは、調教師の成績によって、馬主から馬を預かれる馬房の数が増減するシステムで、
優秀な成績の調教師ほど、馬をたくさん預かれるようになります。

不況続きで馬主業から撤退する人が増えて、馬の数が足りないご時勢の中、
たくさん預かれるということは、調教師としてはそれだけチャンスが多くなるわけですね。

現在は、最大で70頭預かれるのですが、美浦や栗東トレセンにある馬房は最大30なんです。

つまり、常に40頭はトレセンに居場所がない状態なので、
近いうちにレースを使わない馬は、牧場に放牧に出さないとダメなんですが、
施設の整った北海道にいちいち輸送するのは、メチャクチャ不便ですよね。

そこで注目され始めたのが、この『外厩』という施設。

例えば、

山元トレーニングセンター(宮城県)

ノーザンファーム天栄(福島県)

ビッグレッドファーム鉾田(茨城県)

ノーザンファームしがらき(滋賀県)

宇治田原優駿ステーブル(京都府)

吉澤ステーブルWEST(滋賀県)

有名どころだとこんな感じです。

美浦(茨城県)や栗東(滋賀県)トレセンの近くにある放牧施設、
それが『外厩』ということですね。

また、

放牧・・・

こう言うと、のんびり牧草をムシャムシャ食べているイメージですが、
外厩に出された馬は、素晴らしい調教施設の中でガシガシ乗り込まれているのです。

つまり、トレセンで調教されているのと同じ状況なのです。

ま~ここまで読むと、『ふ~ん』という感じでしょうが、
問題なのはここからです。

外厩に短期放牧に出された馬は、外厩にて調教されて仕上げられます。

そのため、あまりトレセンで調教をやらないのです。

競馬新聞などに掲載されている調教時計は、各社のトラックマンがトレセンで入手したもので、
そのデータを元に、休み明けの馬の仕上がり具合を判断してきた歴史があります。

しかし、外厩での調教時計は公開されてない。

ここがブラックボックスになるわけですね。

『トレセンで調教不足だから、まだ仕上がり途上だな!』

などと思っていると、外厩でキッチリ仕上がっており快走する!
ということが現在の競馬界で起こっている休み明けの真実なんですね。

ただ、この競馬本を読んだら分かりますが、
外厩に短期放牧に出した馬が、何でもかんでも走る訳ではないようです。

例えば、宇治田原優駿ステーブル帰りなら激走して回収率が高いが、
ビッグレッドファーム鉾田の馬はあまり走らなくて回収率が悪い、というような。

さらに外厩使いの上手い調教師もいれば、下手な調教師もいる。

調教師×外厩施設

ここまでを考えて、儲かるパターンを提案してくれている競馬本です。

ただし問題がもう1つあります。

それは、私たち一般人は、短期放牧に出された先の外厩先が分からないのです。

現在の競馬新聞には、その記載がないのですよね(^^;

そこで著者の飯村公一さんが所属しているJRDBで、そのデータを有料で提供しています!
という宣伝本だったりもします。

『なんだよ!最近多いよな~!』

と思う気持ちもごもっともですが、
競馬はいかに使っている人間が少ないデータを元に、
優秀な馬券術を組んで使用することで、勝てるようになりますからね。

そして外厩というファクターがブラックボックスであればあるほど、
使っている人間が少ないので有効だと思います。

もし興味があるのであれば、
有料ですがJRDBのデータを試しに使ってみるのも良さそうです。

⇒この本の購入を検討する

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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