『前走コースだけで単勝穴馬が当たる本』の真実

では『前走コースだけで単勝穴馬が当たる本』をレビューしていきます。

この本の著者は、阪神芝1400メートルを経験した次走で
好走を繰り返すガルボを見て、前走コースと今走の成績との関係を発見。

2011年12月の阪神カップ(阪神芝1400m)を6着

⇒次走2012年1月のニューイヤーSを2着

2012年2月の阪急杯(阪神芝1400m)を5着

⇒前走2012年4月のダービー卿CTを1着

またこれはガルボだけではなく、2011年の阪神カップに出走していた17頭のうち、
6頭が次走で3着以内に入っていることを知り、確信に変わったそうです。

普通は、苦手コースで凡走、得意コース変わりで狙う!

という理論が多いが、この馬券術では、前走のコースにのみ注目して、
今走のコースは一切不問というから、ちょっと驚きですね。

この馬券術のキモは、

レベルの高い馬が集まりやすいコース=次走期待値の高いコース

レベルの低い馬が集まりやすいコース=次走期待値の低いコース

という考え方を利用して、オイシイ馬券を頂こうということ。

1)高回収率が期待できる特注コース=超買い上がりコース

2)超買い上がりコースよりも破壊力に欠けるも安定感は抜群のコース
=買い上がりコース

3)馬券期待値が著しく低いコース=買い下がりコース

このように前走のコースを3つに分けて、
買い上がりコースに該当した馬の単勝を買っていくという馬券術です。

なかなか面白い発想なので、TARGETで調べてみました。

この競馬本が出版されたのは2013年の12月なので、
まずはバックデータとして、2009年~2013年の5年分で調べます。

・超買い上がりコース経験の次走

勝率8% 連対率16% 複勝率24%
単勝回収率104% 複勝回収率90%

・買い下がりコース経験の次走

勝率6% 連対率12% 複勝率19%
単勝回収率64% 複勝回収率68%

このように上々の成績ですね。

では次に出版後のデータとなる2014年~2015年6月末までのデータでは?

・超買い上がりコース経験の次走

勝率8% 連対率16% 複勝率23%
単勝回収率72% 複勝回収率71%

・買い下がりコース経験の次走

勝率6% 連対率13% 複勝率19%
単勝回収率67% 複勝回収率70%

このように、残念ですが超買い上がりコースはプラスになりません。

ただ成績は同じように推移してて、
超買い上がりコース経由の馬は勝率が8%あるのに対して、
買い下がりコース経由の馬は勝率が6%しかない。

ということは、理論自体は間違ってないとも言えます。

ただ超買い上がりコースの配当的妙味がないのは、やはり厳しいですね。

超買い上がりコース経由であればプラス1。

買い下がりコース経由であればマイナス1.

というように、予想のアシストとしてなら使えそうです。

ぜひ参考にしてください。

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投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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