『絶対調教 これが勝負仕上げだ!』の真実

では『絶対調教 これが勝負仕上げだ!』をレビューしていきます。
この本は、「調教指数で獲る高中式方程式」の著者である高中晶敏氏と、JRDB所属で「京大式推定3ハロンEX」の著者である久保和功氏への取材をベースに、「社台王朝の裏を知ればこんな馬券が獲れる!」の著者、野中香良氏が構成したもの。
なんともややこしい感じだが、実際に読んでみると、
高中氏と久保氏の会話形式で進み、野中氏が進行するといったカタチ。
違和感なく普通に読める。
まず第1章は、調教でG1を獲る方法が書かれている。
G1で来る馬は、栗東ならCWか坂路、
美浦なら南Wコースで追いきった馬のみ。
2013年前半のG1の1~3着馬の最終追い切りコースが書かれているが、
確かにその通りになっている。
それから2年経っているが、この傾向は変わってないだろう。
第2章は「好調教馬」がストレートに狙えるレースを探せ!というもの。
この本では、調教の基礎的な解説は無いので、調教の基礎知識はあった方が良い。
調教の勉強を始めるのであれば、
『競馬に強くなる調教欄の取扱説明書』の方がオススメ。
基礎知識があるのであれば、この章はとても役に立つ。
調教で馬券を攻略することについて、色んな視点を与えてくれる。
馬券の予想に調教を加えているなら、この章は必読だ。
第3章は東西25厩舎の勝負仕上げと凡走パターン。
騎手や調教師は、時代のトレンドがあるので、絶対的な信用は微妙。
参考程度に読むなら良さそうだ。
そして第4章じゃ数字が暴く買える馬・買えない馬。
この章も第2章と同じく、調教について新しい視点を与えてくれる可能性が高い。
勝負仕上げや条件変わりについて書かれているので、予想のヒントになるだろう。
調教の中級者なら、間違いなく役に立つ本。
投稿者プロフィール

- (日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
- かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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