『京大式 推定3ハロンEX ~「テン」と「上がり」だけで儲かるコース・条件が完全にわかった!』の真実
では『京大式 推定3ハロンEX ~「テン」と「上がり」だけで儲かるコース・条件が完全にわかった!』をレビューしていきます。
「4角で先頭を走っていた馬」と「上がり最速をマークした馬」に
フォーカスした競馬本。
ご存知の方も多いと思うが、競馬は「逃げ馬」と「上がり最速馬」が有利で、
この2頭をレース前に予測することができれば、永遠に勝ち続けることができる。
だから著者の久保和功氏は、各競馬場ごとに基準タイムを設け、
そこからさらに距離や馬場状態を加味して、タイムを補正し、
前半3ハロンと後半3ハロンのトップ5になる馬を推定しようと試みている。
それがこの本のタイトルにある「推定3ハロン」というもの。
その推定3ハロンはスポーツ新聞のサンスポ紙上で、
メインレースを中心に「推定前半3ハロン」と
「推定後半3ハロン」の上位5頭を発表しているようです。
またその馬の生涯データを使って、
「4角5番手内率」と「上がり3ハロン3位内率」を算出して、
比較するという方法も提示されています。
これも手作業やTARGETで調べるのは難しいのですが、
巻末の袋とじに、現役馬の「4角5番手内率」と「上がり3ハロン3位内率」が書かれています。
ただ、この本は2013年10月に出版されたもので、
少しデータが古いのは否めないが、
データの精度は落ちても、競馬新聞の馬柱を見て、
なんとなく推測して使っても効果がありそうな理論だ。
あとは、JRAのコース中で、推定前半3ハロン1位の儲かるコース&条件トップ10と、
推定後半3ハロン1位の儲かるコース&条件トップ10が書かれている。
なぜ?そのコースで好走するのか、という理由がキッチリ書かれており、
この部分を読めば、コース傾向の勉強にもなるのでグッド。
そして最後に、これらのデータを毎週使いたいなら、
月額1000円のハイブリット新聞を使ってくださいという流れ。
このような宣伝本を色々言う人もいるが、有料情報は使いたい人が使えば良い。
その部分を除いても、この競馬本は十分新しい気付きを与えてくれる。
特に5本あるコラムは興味深く役に立つ。