『競馬のツボⅢ』の真実

では『競馬のツボⅢ』をレビューしていきます。

シリーズ3冊目になるが、今回も馬券の小ネタがたくさん載っている。

予想の基本、コース、距離、戦績、ローテーション、騎手、展開、馬券のジャンルで、
17本の競馬のツボが紹介されている。

その中で、これから自分で新たに馬券術を作りたい!

または、自分で馬券術を作っているけど、なかなか上手く行かない!

という人に、ぜひとも読んでもらいたいページがある。

それは31ページにある『馬券攻略法と上手につき合う方法』というもので、

・裏付けのないデータは取捨選択の根拠にはならない

・パターン化された指数攻略法ではなく指数本来の能力値を参考にする

・配当金を確認するだけではオッズの活用とは言えない

・産駒の血統的な特徴よりも個々の馬の適正を優先して考える

・予想とは確率で求められない要因を見つけること

この5つで構成されている。

まず『裏付けのないデータは根拠にならない』は大切で、
馬券術を作り始めたばかりの人は、ここに書いてある理由で失敗することが多い。

もし馬券術作りが上手く行っていないなら、ぜひこのパートを読んで欲しい。

『パターン化された指数攻略法ではなく指数本来の能力値を参考にする』では、
指数オンリーではなく、他のファクターと融合のススメと、
コンピ指数の出目理論に対しての批判が書かれている。

どちらの意見ももっともで、私個人としても共感できる内容となっている。

『配当金を確認するだけではオッズの活用とは言えない』にパートでは、
朝イチオッズの信憑性に触れられており、
それであれば、オッズはレースの波乱度合いを読むために使ったほうが良いと書いている。

これも共感でき、それをコンピ指数で行なったのが、
私の『ゾーンレベル』や『テクニカル6』に当たる。

4つ目の『産駒の血統的な特徴よりも個々の馬の適正を優先して考える』については、
キンシャサノキセキは坂のある中山のスプリント戦をものともしない対して、
同じフジキセキ産駒のファイングレインは、坂のある中山や阪神のスプリント戦で結果を残せていない。

これは『フジキセキ産駒は坂のあるオースは不向き』という血統攻略の一例だが、
同じ産駒でも、ぜんぜん特徴が違うので、血統でひと括りにするのは難しいことを言っている。

最後に『予想とは確率で求められない要因を見つけること』があるが、
これは一定の法則に従った馬券攻略法では、競馬で勝つことはできない。

その時々の条件に合わせて、予想する必要があると説いているが、
ここはまったく共感が出来ない。

一定の法則に従った馬券攻略法で、競馬で勝つことは可能!だからですね。

最後のパートを除く、前半4つは読む価値あり!というか悩んでいるなら読むべし。

それと紹介した『馬券攻略法と上手につき合う方法』以外、
ややネタ切れという感じがして、今回はあまり使えるネタが無いように思う。

実際にこの3冊目以降、このシリーズの出版がないことが、すべてを物語っている。

ただ中古で安いし、オススメの部分だけでも読む価値はある。

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投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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