『爆走・ローテーション理論 短縮ショッカー』の真実

では『爆走・ローテーション理論 短縮ショッカー』をレビューしていきます。

現在も競馬王関係で活躍している今井雅宏日氏の著書。

1999年に出版された物が、今でも書いてある内容は色あせない。

私自身、5年ほど前に入手した競馬本で、はじめて読んだ時は衝撃を受けた。

題名の通り、距離短縮ローテーションの馬を狙う内容なのだが、
なぜ距離短縮をすると馬が激走するのか?
この理由をしっかり書いてくれているので、とても役に立つ。

2014年1年分のデータで、ローテーション別の成績を見てみると、

・前走と同距離
勝率8% 連対率16% 複勝率24%
単勝回収率72% 複勝回収率78%

・前走より距離短縮
勝率7% 連対率13% 複勝率20%
単勝回収率80% 複勝回収率81%

・前走より距離延長
勝率5% 連対率11% 複勝率17%
単勝回収率69% 複勝回収率65%

このように成績は同距離が一番高いものの、回収率は距離短縮が一番良い。

つまり距離短縮のローテーションは、穴馬が激走することが多いため、
配当的妙味が高いことを示している。

まずこの高い回収率というベースがあるから、
ここから発展させれば、勝てる馬を探しやすいのは当たり前とも言える。

この本では、距離延長馬の狙い目についても書かれているが、
まずは距離短縮馬だけでも十分勉強になるので、ぜひ手に入れて読んで欲しい一冊。

また今井氏は、馬の性格やストレスの蓄積という角度から攻略する『Mの法則』が有名で、
この本ではミニコラムとして、その理論が多数掲載されている。

『爆走・ローテーション理論 短縮ショッカー』で儲ける使い方でも、
そのミニコラムの部分を参考にして攻略しているので、ぜひ注目して欲しい。

発見の多い競馬本なので、本棚にキープしておきたい。

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投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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