『競馬王テクニカル 儲けの法則編』の真実

では『競馬王テクニカル 儲けの法則編』をレビューしていきます。

これは競馬王の記事を転載して集めた競馬本。

毎回、競馬王を読んでいる方は、記事が被るので必要なし。

競馬王を読んでいないなら、面白く読める。

第1章は馬券力検定。

そして第2章は勝ち組への転機というもの。

まずは馬券裁判男の記事があるが、
これは『馬券裁判 ─競馬で1億5000万円儲けた予想法の真実─』を読んだ方がいい。

こちらの記事は、競馬王スタッフが馬券裁判男の買い方を予測した記事になっている。

あとは血統ビームの亀谷さんや、インスタントジョンソンのじゃいさん、
「2万円を競馬で1千万円にできる人、できない人」の著者である双馬毅さんなど、
勝ち組へのターニングポイントが書かれています。

双馬毅さんは、確かデビューは最強の法則だったと思うのですが、競馬王に鞍替えしたんですかね。

私は最強にお世話になっているので鞍替えするつもりはないですが、
なんとなく、最強に載っている人は最強のみ。

競馬王に載っている人は競馬王のみ、というイメージがインサイドの私でもあります。

第3章は儲かる思考というもので、じゃいさんのWIN5の考え方が勉強になる。

要約すると他人と違う思考で馬券を買え!というもので、
みんなが堅く納まるであろうと考えている鉄板馬のいるレースこそ、
鉄板馬を外して買うと、配当的に妙味が出てくる。

これはWIN5だけでなく、すべての馬券に言えることなので、
このじゃいさんのページは熟読して欲しい。

第4章は儲かる賭け方。

ここは個人的にあまり重要視する必要はないと思う。

馬券裁判男が実際に運用していた時に使っていた、
「追い下げ」という購入方法が書かれているが、
資金操作より、まずは馬券で勝てる力を付けるほうが先でしょう。

第5章は血統の法則が書かれている。

ディープの狙い方なんかが書かれているが、
私が一番興味を持ったのが、
亀谷さんの「サンデー系のグループ分け」というもの。

サンデー系でも、短距離系もいればダート系もいるわけで、
それをグループ分けして、該当した馬だけを購入しようという馬券術。

例えば2013年10月26日のスワンSは、

1着 コパノリチャード(ダイワメジャー)

2着 ダイワマッジョーレ(ダイワメジャー)

3着 サダムパテック(フジキセキ)

———————————————-

9着 シャイニーホーク(フジキセキ)

このように短距離系サンデー産駒が4頭出走して、そのうちの3頭で決着。

3連単の配当は42万6890円と強烈。

あるルールを作って、その馬たちが上位独占したら高配当。

このような考え方の馬券術も面白いと勉強になる。

そして第6章は馬券生活の裏側というもので、
JRAダイレクト(カードで馬券購入)を使ってポイントを貰うとか、
地方交流重賞を楽天競馬で買ってポイントをためるという記事。

もし使える環境なのであれば、参考にした方がお得っぽい。

全体的な評価としては、寄せ集めなので、
勉強になる部分とならない部分がある。

その場所は、個人的な好みで変わってくるので、
競馬王を読んでいない人なら、十分勉強になる競馬本としてオススメする。

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投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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