『競馬のツボ』の真実

では『競馬のツボ』をレビューしていきます。
2007年に出版された少し古い本だが、
内容は『競馬の格言』のような小ネタがたくさん載っているもの。
例えば、馬の能力を数値化したレーティングは、
ハンデ戦や休養明けといった有利不利が加味されていないことや、
当該レースにおける適正が評価されていない部分が弱点といった指摘。
他には、レースの展開を決めるのは最初の直線の長さ
というものもなり、確かに最初の直線が短いと、内枠が有利だし、
激しいペースになりやすいので、前が苦しくなりやすい。
逆に最初の直線が長いコースは、隊列が決まりやすく、
流れが落ち着きやすい、などの傾向も書かれている。
あとは、昇級、降級、格上挑戦の好走パターンの見抜き方など、
コース、距離、時計、戦績、ローテーション、厩舎情報、騎手、調教、血統、展開など、
32の競馬のツボがあり、なかなか興味深い。
ただ、すべての鵜呑みにして使うのは危険。
情報が古いことが理由のものもあるが、
実際にTARGETで調べてみると、サッパリのものも多い。
では、どのようにして使うのか?
これはネタ帳として使うのが、一番の使い道。
この競馬本を読んで、
なるほど!最初の直線の短いコースと、
最初の直線の長いコースに分けてみよう!
そしてその傾向を分析してみよう!
という気付きを与えてくれる本。
この本に載っているネタを元に、TARGETで色んな可能性を探る。
こんな使い方をして欲しい一冊。
実際、私は2011年にこの本を買って、ネタ帳としてかなり重宝しています。
投稿者プロフィール

- (日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
- かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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